

尊敬する友人の連載<きもの随想>が雑誌「ミセス」でスタートしました。
30年ぶりに「ミセス」を購入することに。
友人が選ぶ言葉、特に形容詞が上品です。紬の布を「太さの異なる手紡ぎの糸で織られた布は、ふっくらと軽やかで、表面に浮かぶ節や凹凸に、少しの衒いもないおおらかさを感じます」と、綴ります。漢字検定の練習にでもなりそうな漢字が出てきます。彼女の随想を読んだあとは、とても豊かな気持ちになりました。
久しぶりに「ミセス」に感動したのは、彼女の随想だけではありませんでした。
友人の随想のような「文芸」から暮らしのエンターテイメントの話(ファッションとビューティだけではない)までとバラエティ豊かなのです。「文芸」路線だけに走らない解りやすさが「ミセス」というより文化出版局の良さでしょう。
40年前からコレクションしてきた料理レシピのクッキングカードも今もなお続いています。
料理は「カリフラワーのグラタン」などと手軽でシンプルになりました。
なによりも感動したのが、ゆったりとしたレイアウトデザインです。
文字やたくさんの写真が詰め込まれている雑誌が売れるといわれた「質よりも量」という雑誌に閉口していたので、とても新鮮です。
こんなご時世ですから、裏ではきっと人手不足でびっしり詰め込めるだけの取材ができなかったのかもしれません。それでもタイトルページに1ページを割ける勇気が良い結果になっています。
ほとんどの雑誌を読んでいると、「労して功なし」と思えてなりません。しかし「ミセス」には厳選した労がかすんで見えてしまうほどのゆとりを感じます。
それは、居住空間でも空きの間のゆとりが大切なのと同じように思えます。
ページの白さの空きの間に感動したのは、久しぶりでした。
Labels: 雑誌

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