アートの裏話。タイコから。

毎日どこかでアートに出会っているはず。 裏か表かは話によるけど、日々何かを拾って書いて行く試みです。 http://www.ua-net.com/taiko

Wednesday, January 28, 2009



「TOLEDO/TOLEDO」は、1998年に光琳社から出版されたISABEL TOLEDOとRUBEN TOLEDOのカップルのアートとファッションの見事なコラボレーションの本のタイトル。

11年も前に出版された本のことを突然思い出すきっかけになったのは、先週1/20に行われたアメリカ第44代目大統領就任式にオバマ大統領夫人ミッシェル・オバマが着用していた薄い黄色のコートとアンサンブルでした。

就任式のテレビ中継で大統領夫人が選んだ服のデザイナーのカップルのインタビューが流れました。そのカップルこそ、ISABEL TOLEDO と RUBEN TOLEDOでした。

RUBEN TOLEDO との仕事がきっかけになり、今私は多くの才能あるアーティストたちと仕事をしています。

一緒に仕事をしていたRUBEN TOLEDOからNYのF.I.T ( FASHION INSTITUTE OF TECHNOLOGY )で 「 A MARRIAGE OF ART AND FASHION 」の展覧会をするので、その図録をつくりたい、という相談がもちかけられたのは、12年も前の話。

その頃、イザベル・トレドの服は、最高級な柔らかいジャージー素材で創られ、身体を優しく巻きつけるという考えの身体にぴったりな服をコレクションで発表していました。
今回のファーストレディの就任式での服は、ウエストが細く縊れ、ボトムは大袈裟なくらいフレアなフォルム。あまりにも違う考えの服で、すぐにイザベル・トレドの名は浮かびませんでした。

ルーベンもイザベルも共にキューバ人。貧困と革命後の混乱からキューバからアメリカへ移ってきたマイノリティな人種。オバマ大統領の先祖も、ケニアからアメリカに渡ったマイノリティ。祖国を離れて、アメリカに渡り、アメリカを愛しているマイノリティは大勢います。
振り返ってみれば、アメリカに最初に入った白人たちも祖国を捨てて、アメリカを建国したのですから、アメリカ自体が多人種の集まりの国なのです。マイノリティたちの苦しみを越えて
できた優しさと愛国心にオバマ大統領は訴えました。

他の人種を尊重することで、人種問題解決になるという楽観的な考えを私は支持しています。
大統領の考えとファーストレディは同じであることを就任式のドレスは表していました。
なんと強い結束でしょう。素晴しいカップルです。

マイノリティな人種の才能を敢えてアメリカ最大の祝典で、高く評価されたのですから、イザベルの喜びと名誉はこの上もないほどだったことでしょう。

彼らが適切な評価をもらうようになってから知り合った私が遠い日本から、心よりおめでとう、と盛大な拍手を送るのですから、NYで80年代の苦しいファッション現場で一緒だった友人たちの喜びと祝いはきっと嵐のようだったにちがいありません。



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Friday, January 16, 2009



尊敬する友人の連載<きもの随想>が雑誌「ミセス」でスタートしました。
30年ぶりに「ミセス」を購入することに。

友人が選ぶ言葉、特に形容詞が上品です。紬の布を「太さの異なる手紡ぎの糸で織られた布は、ふっくらと軽やかで、表面に浮かぶ節や凹凸に、少しの衒いもないおおらかさを感じます」と、綴ります。漢字検定の練習にでもなりそうな漢字が出てきます。彼女の随想を読んだあとは、とても豊かな気持ちになりました。

久しぶりに「ミセス」に感動したのは、彼女の随想だけではありませんでした。

友人の随想のような「文芸」から暮らしのエンターテイメントの話(ファッションとビューティだけではない)までとバラエティ豊かなのです。「文芸」路線だけに走らない解りやすさが「ミセス」というより文化出版局の良さでしょう。

40年前からコレクションしてきた料理レシピのクッキングカードも今もなお続いています。
料理は「カリフラワーのグラタン」などと手軽でシンプルになりました。

なによりも感動したのが、ゆったりとしたレイアウトデザインです。
文字やたくさんの写真が詰め込まれている雑誌が売れるといわれた「質よりも量」という雑誌に閉口していたので、とても新鮮です。
こんなご時世ですから、裏ではきっと人手不足でびっしり詰め込めるだけの取材ができなかったのかもしれません。それでもタイトルページに1ページを割ける勇気が良い結果になっています。

ほとんどの雑誌を読んでいると、「労して功なし」と思えてなりません。しかし「ミセス」には厳選した労がかすんで見えてしまうほどのゆとりを感じます。
それは、居住空間でも空きの間のゆとりが大切なのと同じように思えます。
ページの白さの空きの間に感動したのは、久しぶりでした。



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Wednesday, January 07, 2009

声楽を勉強中です。

オペラを歌いたくて始めたのですが、ヴエルディのオペラを歌っているうちに力で歌っていることに気付きました。音に伸びと廻りがないのです。

そこで、現在はヨーロッパの一流の先生に習ってきた先生からも習っています。
強い力で弾いたピアノの音は強いけれど、響かず、音は下に落ちて行きました。
柔らかく弾いた音は、驚くべきことに上に伸びていきました。
声楽も同じで、優しく芯のある音は上に伸びるのです。

西洋文化の基本は、キリスト教の教会の発想です。
上へ上へと昇っていくのが正しいとされているそうです。

上へ上へと歌っているうちに、基本から大分外れて、顎が上がってきていました。
身体の形はそのままにしておき、音を上に響かせることの練習は今日も2時間以上に及びました。

たまには、身体と顔の筋肉をしっかりと使うことも大切です。









Thursday, January 01, 2009


2008年は、どう見てもIT活用と文章を書くことにとても消極的でした。

2009年は基本をしっかりと地道に進むことを年頭に決めました。

基本1
IT活用をする

基本2
文章を書くことに積極的に

基本3
どんどんと積極的に人に会い、話す



2008年の10月にチューリッヒで開催された「ILLUSTRATIVE ZURICH 2008」に日本人イラストレーター20名の作品を持って、
積極的に参加した投資は、思わぬ形で2009年には戻ってきたようです。


参加したイラストレーターたちの多くが励ましになったと言ってくれたことが私の希望になり、投資をしてしまったことに開き直り、
主催者から今ももらうメールに素直に甘えて、今後のヨーロッパでの活動の基盤にしようと考えるようになりました。

積極的に動くことは何かを産むことは知っていました。
何なのか?

それは自分の意志と希望によって生まれます。
かなりアートに近い状態を経験中です。

2009年から本当にスタートします!
よろしくお願いします。

Wednesday, May 30, 2007

4ヶ月間もお休みしてしまいました。

野口さんの展覧会の打ち合わせ記録を書く予定でしたが、私の考えは「アートではなくデザイン」と言われてしまいました。アーティストの野口さんは「デザイナー」ではなく、彼は、独自に展覧会を企画することになりました。「アート」と「デザイン」について考えさせられる出来事でした。

六本木ヒルズにある森美術館は世界の一線を駈ける「アート」の美術館。
3月にできた六本木の東京ミッドタウンには、生活の美を追求する「アート」のサントリー美術館と
「デザイン」について考える21_21 DESIGNがあり,
はっきりと分野を分けています。

細分化する時代のなかで、「アート」と「デザイン」に共通性を見つけるというのが、私の意図です。

「アート」にマーケティングを用いて作品に億という価値をつけた村上隆氏というアーティストもいるし、アーティストの単に純粋な創造だけではない「アート」に関わっていきたいと強く思いました。

アートに社会や人々の生活の進歩に役立つ希望があるという信念が確信に変わるように、私はアートマネジメントの勉強を続け、少しづつ関わっていくことにします。

Tuesday, May 29, 2007


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Wednesday, February 07, 2007

アートの目的は一般の人たちの生活を豊かにすること、と考える私は、アーティストの野口さんとの打ち合わせでは、とても有意義な指摘をうけ、明確な定義の教えをいただくことになります。

「アートとデザインの領域」の事業サービスを目指してる私にとって、アートとデザインの仕切りは低く、当然ないような感覚でした。アート展覧会を企画することはアートの定義をアーティストときっちりと共有しなければなりません。アートとデザインの定義については、「デザインには具体的なサービスがつくが、アートにはサービスはつかない」という明確な分け方がありました。
しかも「デザインは具体的なサービスを提供する」という一方「アートは体験する人の想像に任せる」という具体性についてもはっきりと違うのです。

デザイン展に協賛会社がたくさんつくこと、納得。アート展の協賛会社をはじめから考えていたら、それはアートというよりデザインに近くなるのでしょう。アートとデザインの間の曖昧な領域でアートの目的を探す難しさが浮上しました。

アートにサービスはない?

アートの目的は一般の人たちの生活を豊かにすること、と考える私は、
アーティストの野口さんとの打ち合わせでは、とても有意義な指摘をう
け、明確な定義の教えをいただくことになります。

「アートとデザインの領域」の事業サービスを目指してる私にとって、
アートとデザインの仕切りは低く、当然ないような感覚でした。アート
展覧会を企画することはアートの定義をアーティストときっちりと共有
しなければなりません。アートとデザインの定義については、「デザイ
ンには具体的なサービスがつくが、アートにはサービスはつかない」と
いう明確な分け方がありました。
しかも「デザインは具体的なサービスを提供する」という一方「アート
は体験する人の想像に任せる」という具体性についてもはっきりと違う
のです。

デザイン展に協賛会社がたくさんつくこと、納得。アート展の協賛会社
をはじめから考えていたら、それはアートというよりデザインに近くな
るのでしょう。アートとデザインの間の曖昧な領域でアートの目的を探
す難しさが浮上しました。